松田主水のプログレ見聞録:第5回

プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した画期的な名作、キング・クリムゾンのデビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」

1969年10月リリース

1. 21世紀の精神異常者

2. 風に語りて

3. エピタフ(墓碑銘)

4. ムーンチャイルド

5. クリムゾン・キングの宮殿


50年前このアルバムがリリースされた時、当時のロック・ファンには前代未聞、衝撃的な音であっただろう。


これまでプログレ登場以前に発表されたプレ・プログレとも呼べる諸作品を紹介してきたが、アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」はそれらの「いいとこ取り」な要素で構成されているというか、結実していると感じる。


当時の主流であった、クリームやジミ・ヘンドリックスが広めたアドリブによる長時間演奏に対するアンチテーゼとして、見事に構築された音を展開している。


しかしそれでも、なぜこのアルバムが生まれたのか、これまで様々な解説がなされてきたが、やはり「突然変異」としか言いようがない音像である。


アルバム・リリース3ヶ月前の1969年7月5日、ロンドン・ハイドパークで行われたローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ追悼フリー・コンサートにオープニング・アクトで出演した時の演奏を紹介。


キング・クリムゾンが初めて世に姿をあらわした、最古のライブ音源だが、すでに「あの音」が完成されている。

プログレ、プログレと声高に叫んでも、何それ?っていう人は多いと思います。

1969年10月10日リリースの英国プログレ金字塔、キング・クリムゾンのデビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」に至るまでのプレ・プログレと呼べる作品を時系列に紹介していきます。

キング・クリムゾンのデビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」に至るまでのプレ・プログレと呼べる作品を時系列に紹介するその2回目。

プレ・プログレ作品を時系列に紹介するその3回目。