春はあけぼの 録音後記

作曲:松田 主水

アコーディオン、ティンホイッスル、マネトロン:ピッピ、ギター:松田 主水、ドラム:鈴木 茂樹、バイオリン:高内 功樹

録音日時:2020年7月24日、場所:東京都 粕谷区民センター 音楽室

「新・田園組曲 春はあけぼの」のレコーディング記録を、Twitterの投稿を再構成して記載しています。

Takauti-Denen @majin_takauchi

新しく「新・田園組曲」を録音するために、Drum、Bass、Accordion、 Guitar を同時録音する方法が必要でした。最新MTR等を購入すればベスト、でも予算がない。なんとかいい方法がないか探してました。

たまたま吉祥寺ハードオフで見つけた、Roland VS-1680をほぼジャンク品で購入しました。HDDが古く、最初の何回かしか正常に立ち上がらない。でもそれは想定済み、HDDはIDEだとわかったので、これを換装することに。

同じ仕様のHDDを取り付けるより安い、IDE>コンパクトフラッシュメモリーに変換するアダプターを利用しました。この方法は、だいぶ前にiPod G4で行ったことがあるので、すんなり換装、フォーマットし、問題なく作動でひと安心。

さて、ガラクタ同然のMTR(VS-1680)で8ch同時録音の準備ができ、この機種バーチャルトラックで複数のテイクが取っておける、後でDAWソフトに取り込み編集することにしました。MIDIで同期させることができたので取り込みタイミング問題もクリア。

場所は世田谷の練習スタジオ。同録8chを使ってどうやって録音しよう? ドラムはバスドラム、スネア、TOP/LRの4chで録音したい。バスドラムはアタック音をはっきり録音したい、ドラマー所有のJTSのドラム用マイクで収録しました。マイク位置の調整ってホント難しい。

スネアにはSM57を、TOP用マイクにはZoom H1(ハンディレコーダー)をなんちゃってコンデンサーマイクとしてXY方式で録音。普段のバンド練習でなかなか良い音で録音できていたので期待通りの雰囲気で録音できました。買い足さなくても持ってるもので何とかできるもんです。 

@miuex さんのRoland V-accordion はLINE入力録音です。このアコーディオンの恰好したシンセサイザー・キーボードはホントに素晴らしい楽器です。音色も素晴らしいし、なによりアコーディオンのためにブースやついたて、マイクを用意する必要がないことが便利。

ピッピ @miuex

今まで生アコーディオンにガムテでマイクを貼り付けてみたり、ワイヤレスキットを試してみたりしましたが、FR-4xを導入して劇的に変わりましたね!

何たってジャバラを動かさずとも音出るし…。

以前のこの編成での録音の経験で、アコーディオンの入力レベルの調整には気を使いました。誰もがそうですが、サウンドチェック時よりも演奏が乗ってくると音量が大きくなります。音量差も楽曲の表現のアコーディオンでは余裕を持った設定にしました。

ピッピ @miuex

皆さん感情のコントロールと音量のコントロールってどうされているんだろう?どうしても感情が高まると、腕の振りが大きくなる=音が大きくなってしまう(^^;)

左右に別テイクのアコーディオンを配置、途中で微妙にテンポの変化する曲ですが、VS-1680とDAWで小節とテンポを共有できるように、Tempo map を作成しています。フレーズを小節単位で管理できるので、後でDAW上でのデータ編集が楽でした。

0:10 からのフルートの音は、iPad アプリの「マネトロン」です。メロトロンのクローンアプリで、本当によくできていて、機械の作動音なんかもサンプリングしてあります。ビートルズなんかで使われたあの音です。ティンホイッスルとともに @miuex さんの演奏です。